高齢になると避けられない認知機能の低下。
なんで歳をとると認知機能が低下するのか
そのメカニズムははっきりしていませんが、アミノ酸の摂取量の減少が関わっている可能性が示唆されています。
アミノ酸は神経伝達物質の前駆体として機能しており、
特にトリプトファンなどは人が作り出せない必須アミノ酸であるため
これらの摂取量が不足することで認知機能が低下することを示唆する報告が多数あります。
そんなアミノ酸ですが近年では時間栄養学と言って
「いつ摂取するか」
ということも重視されるようになり
アミノ酸の摂取をいつするかもとても重要な要素になっています。
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アミノ酸スコアの高い朝食で認知機能低下を予防
国立長寿医療研究センターと味の素が共同で行った研究ですが
その研究で
「タンパク質消化吸収率補正アミノ酸スコア(protein digestibility-corrected amino acid score;PDCAAS)」
という指標を使い、朝食・昼食・夕食それぞれのPDCAASを算出しました。
このPDCAASは0~100点の範囲で数値が高いほど必須アミノ酸のバランスが良いと判定します。
(※認知機能の評価にはMMSE(mini-mental state examination)を使用)
その研究の中で分かったこととして
認知機能がみられたグループとそうでないグループで
タンパク質の摂取量ではなく、朝食のPDCAASに有意差がみられた
と報告されています。
つまり
朝食に質の高いタンパク質を摂取することが認知機能の低下を予防する
ということが示唆されたのです。
牛乳と魚介類の摂取がおすすめ
では、質の高いタンパク質とはどのようなものなのでしょうか?
それは牛乳・乳製品、魚介類です。
この研究でもPDCAASの低いグループは
- 穀物
- 砂糖
- 油脂
の摂取量が多く、
- 豆類
- 牛乳・乳製品
- 魚介類
- 卵
の摂取量が少ないという結果になりました。
その中でも特に牛乳・乳製品と魚介類の摂取量に差が大きくみられたようです。
朝食にしっかりとタンパク質を摂取して認知症予防
タンパク質の摂取不足はフレイルやサルコペニアといった高齢者の虚弱に大きく関わっているだけでなく
認知機能にも大きく関わっていることがわかりました。
そして、朝食の健康効果も様々な研究で明らかにされています。
この研究で朝食にタンパク質を摂取することがとても重要であることがわかりました。
高齢になってからの生活を守るためにも
朝食にしっかりとタンパク質を摂取してみましょう。
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