近年、高齢者を取り巻く健康に関するワードの中で最もホットなキーワードが
「サルコペニア」
だと思います。
訪問看護ステーションのリハビリでお伺いする利用者様の中にも、
該当する方がいらっしゃいます。
サルコペニアとは筋肉量や筋力が低下した状態です。
筋力が低下していればQOLは低下しますし、転倒のリスクが増えますし、
それは骨折に繋がり、最終的には寝たきりや死亡のリスクになります。
高齢者の約15%、約500万人がこのサルコペニアの状態であると言われています。
このサルコペニアは運動や栄養摂取のよって予防や改善が可能であるため
できるだけ早期に発見することが重要です。
そのためには簡単にできるスクリーニング検査が必要になります。
ふくらはぎの周径でサルコペニアを見つけよう | エポック訪問看護ステーション伊丹
サルコペニアを簡単に見つけるためのスクリーニング検査として
ふくらはぎの周径
というものが推奨されています。
この時のカットオフ値としては
年齢や肥満の有無関係なく
男性35cm
女性33cm
と言われています。
ふくらはぎの周径と骨格筋量は相関があるか?
しかし、このカットオフ値は本当に正しいのでしょうか?
肥満の有無に関係なくとされていますが、肥満の方はより太くなるわけで
肥満の人のサルコペニアを見つけることが難しいのではないか
という疑問も出てきますよね。
早稲田大学のスポーツ科学学術院では
このスクリーニング検査とサルコペニアの診断で用いられる
DXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)やBIA法(生体インピーダンス法)
と相関があるのかを解析した報告があります。
その結果、DXA法によって出た骨格筋量指数(SMI)と
ふくらはぎの周径には強い相関が認められたと報告されています。
ふくらはぎの周径を調べることでサルコペニアかどうか、
サルコペニアになるリスクがあるかどうかがわかるのですが
「周径をいちいち測るのが面倒臭い」
という方もいるでしょうし
もっと簡単にスクリーニングを行うのであれば
指輪っかテスト
というものがあります。
方法は簡単です。
左右の親指と人差し指を合わせて、輪っかを作り
ふくらはぎの周径が1番太いところに合わせます。
この時に指輪っかとふくらはぎの間に隙間ができればサルコペニアの可能性が高いとされています。
実際に高齢者に対して、このテストを行い隙間ができてしまった人は
サルコペニアであるリスクは約6倍。
今後新規でサルコペニアになるリスクも約3倍
になるという結果が示されています。
サルコペニアはスクリーニング検査で早期発見・早期アプローチ
いかがでしたか?
サルコペニアの診断には上述のように
本来はDXA法やBIA法がありますが、
実際にリハビリの現場ではできない方法ですよね。
そのため、今回ご紹介したふくらはぎの周径や指輪っかテストであれば
簡単にサルコペニアの可能性を見つけ出すことができますので、
ぜひ試してみてください。
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