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心臓病と脳卒中のリスクと噛む力の関係性とは? | エポックコラム

2022年2月27日

心臓病や脳卒中は命に関わりますし

脳卒中に関しては一命を取り留めても

その後の後遺症に悩まされるため

できる限り避けたい疾患の代表ではないかと思います。

 

そんな心臓病や脳卒中ですが

「噛む力」

と密接な関係があり

噛む力が弱い人は心臓病や脳卒中のリスクが高まる

という研究結果が出ていることをご存知でしたか?

 

【循環器疾患】噛む力が弱いとリスクは5倍

これは国立循環器病研究センター、新潟大学、大阪大学の共同研究チームが

大阪府の吹田市民50〜79歳の方を対象として調査したところ

 

噛む力が低い人は

高い人に比べて循環器疾患の発症リスクが

最大5倍も高い

ことがわかったようです。

 

なぜ噛む力が弱いと心臓病や脳卒中のリスクが高くなるのか?

 

それははっきりとは分かっていないようですが

可能性は2つと言われています。

 

それは「自律神経」「食生活」です。

 

自律神経との関係は噛む力と副交感神経

まず自律神経の影響です。

食事などで噛むという動きをすると、その噛んだという情報が脳に伝わります。

その情報によって消化機能が促進されるわけですが

その時に活発になるのは副交感神経という自律神経です。

 

しかし、噛む力が弱ければその情報が不十分なため逆に交感神経が高い状態になります

 

交感神経の働きが高ければ

心拍数増加や血圧上昇が起こり

心臓の負担が増えて動脈硬化になりますし、

動脈硬化が起これば脳卒中のリスクも高まってしまうというわけですね。

 

糖質と脂質が多い食事に変化

次に食生活。

 

噛む力が弱くなれば、普段の食事は柔らかいものになりがちになりますよね。

 

そうすると自然と野菜や肉、魚介類といった固いものは避け

糖質が多くて柔らかい食べ物を食べるようになってきます。

糖質だけでなく、脂質の多い食生活になっていることも多いようです。

こういった食生活の変化が動脈硬化を引き起こし、

さらには脳卒中のリスクを高めてしまうんですね。

 

歯が少ないと死亡率は高まる | エポック訪問看護ステーション伊丹

また、この噛む力は歯の本数とも密接な関係があります。

 

こちらも65歳以上の方、2万人を対象に4年間の追跡調査を行った結果

歯が20本以上ある人と比較した時に

死亡率は

10〜19本の人で1.3倍

0〜9本の人で1.7倍

上昇するということが報告されています。

 

さらに歯が多く残っている人は

認知症や転倒、心臓疾患のリスクが低い

ということもわかっていますので

歯の本数と噛む力は関連があると言えるでしょう。

 

訪問看護の口腔ケアで歯を大切に。噛む力の弱化は全身筋力の弱化です。

いかがでしたか?

 

噛む力が心臓病や脳卒中と関連が深いというのは少し意外

というか・・・あまり想像自体しませんでしたね。

 

でも、言われてみればスポーツの世界でも

噛み合わせとパフォーマンスの関連性はわかっていますので

逆に考えれば全身の筋力の低下は噛む力に影響を与える

というのは当たり前かもしれません。

 

噛む力が弱い=全身の筋力が弱い

と考えれば、

各種疾患のリスクが高まるということもうなづけますね。

 

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