血圧の薬を飲んでいるはずなのに血圧が下がらない
そんな患者様、多くありませんか?
それ、もしかしたら脱水症状かもしれませんよ。
脱水で心臓への負担が増える
水をしっかりと飲むということが健康にとって非常に重要なことはご存知ですよね?
1日の水分摂取量としては、女性で1.6〜2.1L、男性で2〜3Lの摂取が推奨されています。
しかし、みなさんはそれだけの水分を飲めていますか?
多分、ほとんどの人が飲めてないのではないでしょうか?
特に高齢の患者様ですと、
口渇中枢が働きにくくなるため喉の渇きに気づきにくかったり、
頻尿や尿漏れなどを気にして余計に水分を取らない
という方も多いと思います。
では、水分が少ないとどのようなことが起こるのでしょうか?
水分摂取が少ないと血液中のナトリウム濃度が高くなる
「高ナトリウム血症」
になります。
高ナトリウム血症になると
- 口渇(高齢者は口渇中枢が低下するため感じにくい)
- 痙攣
- 頭痛
- 嘔吐
- 倦怠感
- 意識障害
といった症状が起こります。
さらに身体の中にナトリウムの量が多くなると、
血圧が上がり血管や心臓に負担がかかるというわけですね。
『実際に中年期の血中ナトリウム濃度が142mmol/Lを超えると
70歳以上での心不全と、その前兆となる左寝室肥大の両方のリスクが高くなる』
ということも明らかになっています。
そして、血中ナトリウム濃度が1mmol/L高くなるごとに、
心不全のリスクは1.11倍、左心室肥大のリスクは1.2倍高くなることもわかっています。
というわけで、
将来の心不全のリスクを減らすのであれば
若いうちから十分な水分摂取が必要ということですね。
重度の心不全患者と腎機能障害では過度な水分摂取はNG
とはいっても、これは予防の話。
全員ではありませんが、心不全の患者様の中には水分制限が必要な方もいます。
すでに重度の心不全になっている場合は、
弱った心臓で大量の血液を送らなくてはならずに心臓に負担がかかります。
また腎機能が低下していても、
体内の水分量の調節がうまくいかず血液量が増え、
やはり心臓に負担がかかってしまうので
こういった方には過剰な水分を摂取させてはいけません。
脱水と心不全についてまとめ | エポック訪問看護ステーション
いかがでしたでしょうか?
水分をしっかりと摂取するだけで心疾患を予防することができるなんて簡単ですよね。
ただし、142mmol/Lという血清ナトリウム濃度は正常範囲内であるということや
心不全や腎機能障害をすでにお持ちの患者様は状態によっては
体内の過剰な水分が有害になることもあるため十分な注意は必要です。
リスクをしっかり把握した上で適切な指導をしたいですね。
【エポック伊丹】心臓に不安があっても在宅で過ごすために大切な訪問看護という存在
訪問看護の現場に出て最近よく思うことは、 心疾患の合併率の多さです。 心疾患をお持ちの方が、在宅生活を送る上で医療のサポートはとても重要です。 その大きな役割を担うのが訪問看護・リハビリ ...
続きを見る
エポック訪問看護伊丹は循環器疾患を持っている利用者様も看護とリハビリでサポートします
エポック訪問看護ステーションは
伊丹・尼崎・川西・宝塚を中心として、
地域の皆様の健康と安心のため、
利用者様が「その人らしく生きる」手段を共に模索し提供してまいります。
※まずはお気軽にお問い合わせください※
TEL:072-770-1657
エポックでは、自費訪問リハビリサービスも併用して利用することができます。
自費訪問リハビリサービス | 自費訪問リハビリなら EPoch-エポック-
エポックでは、心臓リハビリテーションを学ぶためのセミナーも数多く開催しています。
EPoch _ エポックセミナー 理学療法士・作業療法士向けリハビリテーションセミナー
エポック訪問看護ステーション伊丹は看護師・リハビリ職種の求人を募集しています
エポック訪問看護ステーションでは、
随時看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の求人を受け付けています。
#訪問看護#訪問リハビリ#リハビリ#理学療法士#作業療法士#看護師#エポック#伊丹#尼崎♯脱水♯循環器#心臓リハビリテーション