筋力や柔軟性、バランス能力など基本的な身体能力の測定値はそれほど悪いわけではないのに、
高齢の患者様の歩行がなんだか危なっかしい
若い人であればスポーツが今ひとつ上達しない
といったことは多々あると思います。
そんな時はもしかしたら認知機能に問題があるかもしれません。
高齢者のリハビリの天敵は尿意!?過活動膀胱は転倒リスクを高める
リハビリをするにあたって、高齢者の転倒はなんとしてでも避けたいトラブルですね。 転倒の原因といえば 筋力低下 バランス反応の低下 感覚の低下 認知機能の低下 などなど色々とあると思います ...
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【 転倒予防 】 情報処理能力を高めて変わる状況に適応する
認知機能とはいっても記憶力の低下などの
いわゆる「ボケてしまった」というものではなく、
注意力、判断力といった一瞬一瞬での「情報処理能力」の話です。
屋内では家具や荷物など、動かない物がほとんどとはいえ様々な物が置かれています。
整理整頓された家ならばまだしも、中には物が散乱しているという家もありますよね。
そんな時は散乱しているものの間をどう避けて、
どのようなルートで歩いていくかを判断しなくてはいけません。
屋外ではさらに複雑になります。
物だけでなく、人や自転車、車が走っています。
それが前や後ろだけでなく、脇道から飛び出してきたりと、
常に状況が変わってくるため、
常に状況を認識し、判断し、実行しなくてはいけません。
こういった能力は筋力や柔軟性とはまた違った能力になり、
普通のトレーニングでは鍛えることはできません。
このような能力を鍛えるには二重課題運動が適しています。
転倒に対するアプローチ | 二重課題運動(デュアルタスク)とは
二重課題運動(デュアルタスク)とは
運動課題と認知課題を同時に行うトレーニングです。
簡単にいうと「動くこと」と「考えること」を同時に行うトレーニングですね。
例えば、足し算や引き算をしながら足踏みやボール投げをしてみたり、
腕を左右交互に出したり引いたりしながら指はじゃんけんの形にしてみたり、
グーチョキパーそれぞれに点を設定してじゃんけんで出た点を足し算してみたり、
など様々なやり方があります。
実際に、
『二重運動課題を行うことで高齢者の身体機能と認知機能がともに改善された』
という報告もありますし
一般成人や子供でも
注意力や判断力の向上、
精神的な疲労感や抑うつ感の軽減など
様々な効果が報告されています。
じゃんけんなど、レクリエーションのように楽しみながら行うことができるものもあるので
情動を刺激することでも脳を活性化させることができます。
認知機能を高めて転倒防止
二重課題運動は物忘れなどの認知機能への効果ははっきりとはしていないようですが、
注意力や判断力などの認知機能に関しては効果があることが報告されています。
転倒防止のためには単純な運動機能だけでなく、
認知機能への課題も追加してみると良いでしょう。
ただし、あまりにも難しい課題を与えすぎるとモチベーションが低下することもあるため、
レクリエーションのような運動を取り入れてみるといいですね。
レクリエーションレベルで楽しみながら行うことで情動への刺激にもなるので、
さらに効果が見込めるでしょう。
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