コラム 看護

糖尿病の切断リスクは10倍以上。訪問看護のフットケアで切断を防ごう

糖尿病は2016年時点で

「糖尿病が強く疑われる人」が1000万人。

「糖尿病の可能性を否定できない人」が1000万人。

と言われるほど、大勢の人が患っており

国の重要疾患の1つとされています。

そんな糖尿病は重度な合併症を引き起こすことで知られています。

 

代表的なものが腎不全や失明ですが

脚の切断

も非常にリスクが高まります。

 

糖尿病の切断リスクは10倍

奈良県立医科大学の研究によると

足関節よりも近位を切断する「大切断」では切断リスクはなんと約10倍

足趾や踵を切断する「小切断」に関しては15倍

にまで跳ね上がると報告されています。

 

糖尿病によって切断に至る原因は血糖コントロール不良に起因するのですが

血糖コントロールが不良になることで

  1. 末梢の神経障害によって感覚が鈍り、火傷や怪我を放置しやすい
  2. 血行障害によって皮膚や筋肉が壊死してしまう
  3. 皮膚の感染症が悪化しやすい

という理由で脚の病変が急速に進行します。

 

そのため、切断を避けるためには日頃の

フットケア

が重要となってきます。

 

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フットケアの基本は「観察」「清潔」「保護」

フットケアの基本は

  • 観察
  • 清潔
  • 保護

の三つです。

 

フットケアの基本①観察

毎日しっかりと脚の状態を観察して、傷がないかを確認します。

特に長時間歩いた後や運動後は要注意です。

 

フットケアの基本②清潔

石鹸をしっかりと泡立てて、タオルやスポンジなどで優しく洗います。

この時に固めの素材のものでゴシゴシ洗っては

脚を傷つける恐れがあるので使用は避けてください。

足を拭くときは擦らずに

そっと押さえるようにタオルを当てて水気を吸い取ります。

 

フットケアの基本③保護

皮膚が乾燥しているときは保湿クリームで保湿をし

感染を予防しますが、

指の間は湿度が高すぎると水虫のリスクが高くなるため避けます。

 

また靴下を履くことも重要です。

靴下を履くことで傷や水虫を防ぎます。

ただし、靴下選びには注意が必要です。

  • 吸湿性の良いもの
  • 内側の縫い目がゴツゴツしないもの
  • キツすぎないもの

を選んでください。

 

他にも

爪を切るときに深爪をしないこと

靴も大きさに余裕があり、柔らかいものを選ぶ

などしましょう。

 

【訪問看護で行うフットケアについてもう少し知りたい方へ】

訪問看護師と理学療法士の連携が活きる 高齢者の「フットケア」とは

 

 

いかがでしたか?

 

糖尿病の合併症は重度なものが多く、切断もなんとしてでも避けたいですよね。

 

そのために血糖コントロールは大前提ではありますが

少しでもリスクを下げるためにも

フットケアをしっかりとしていきましょう。

 

1つ1つは決して難しいものではありません。

それでも、傷ができてしまった場合は速やかに受診をして

しっかりと専門的な処置を受けるようにしてくださいね。

 

エポック訪問看護ステーション伊丹は看護とリハビリ、食事と運動の2つの面から糖尿のコントロールをサポートいたします。

エポック訪問看護ステーションには看護師・理学療法士がおります。

食事・お薬の管理と運動、両方の観点からサポートいたします。

 

 

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