高齢者がご自宅で、身支度をせずにいるという場面をよく見かけます。
ですが、ご家族様にはこの場合注意することをおすすめします。
身支度は、確かに外出しないとはいえ、一つの習慣でもあります。
この習慣が欠如してしまうと、社会性も欠如してしまい、外出が億劫になる、人に会いたくなくなるなどのネガティブな感情にとらわれてしまい、
徐々に認知機能が低下すると言った悪循環になってしまいます。
ですので、ぜひご家族様は、朝起きたら身支度するという習慣をご高齢のご家族様にご指摘いただきたいと思います。
身支度は廃用症候群を防ぐ予防策になり得る
高齢者の方で外出が億劫だと感じている方は多いと思います。
その一因となりうるのが、朝の身支度をしないということなのです。
身支度をせずに生活することは可能です。
ですが、この身支度が自分の一日の始まりのきっかけになり、外出のきっかけにもなり得るのですが、
ここで身支度をせずにパジャマのままで生活してしまうと、
人に会いたくない、外に出たくないというネガティブな思考過程に陥ってしまい
最近話題のフレイルやサルコペニア、廃用症候群の原因になりうるのです。
高齢者の外出したくない要因とは?
高齢者が外出をしたくない要因は様々ですが、おおよそ3種類に分けられます。
- 身体的要因として筋力低下や廃用症候群、病気などによってうまく体が動かせないということ
- 心理的要因として、転倒しそう、暑い、寒いと言ったことや、うつ病などの精神的なネガティブ要因
- 友達がいない、会いに行く人がいないなどの社会的要因
に分けられます。
こうしたネガティブな要因を少しでも減らすためにも、
朝の身支度を整え、いつ誰と出会っても大丈夫な環境を常に作っておくことが
高齢者の出不精予防に繋がり、廃用症候群の予防にもつながるのではないでしょうか?
訪問リハビリでお伺いしていると、服を着替えずにそのままで生活している高齢者をよく見かけます。
そのたびに着替えを促しますが、なかなか服を着替えるということが無いという方も少なくありません。
そうした方はたいていネガティブな思考に陥っている印象を受けます。
ですので、ぜひご家族様は朝起きたら服を着替えるなどの習慣をつけるようにお話をしてあげてほしいと思います。
そうするだけでも気分も変わり、元気になってくる方もおられますので、ぜひ試してみてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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