コラム 看護

早期離床のカギとなるのは看護師の○○だった

2022年12月30日

早期離床は急性期治療において欠かすことができない重要なテーマです。

 

多くの病棟看護師もその重要性を理解しています。

しかし、多忙な病棟業務の中で時間を確保できず離床がなかなか進まない、そのようなケースも多くみられます。

 

早期離床ができるかどうかは、

在宅復帰ができるか、そして自宅に退院した後の生活にも大きく関係してきます。

 

まず、早期離床について看護師が抱えている現状の理解と課題について考えていきます。

 

早期離床をしたいけどできない看護師の悩み

リハビリテーション職は、早期離床に看護師の協力が不可欠であることは肌で感じています。

 

早期離床はリハビリテーション職だけで完結することは困難です。

某大学病院で早期離床に関与している看護師にとったアンケート結果によると、

やはり病棟の業務に追われているようです。

 

おそらく、この問題が生じていない病院はないと思います、

いかに病棟の業務を効率的にするかは看護部にとって大きな課題です。

 

しかし、第2位にあがっているのが『オーダーがない』ということ。

安静度の変更がない、医師からの指示がないなど、詳細はわかりませんがこちらはシステムで解決できる要因だと言えます。

 

早期離床について看護師はどう考えているのか

離床はリハビリさんの仕事でしょ?

もしかすると、そう考えている看護師も中にはいるかもしれません。

 

しかし、こちらのアンケートによると約70%の看護師は多職種協同で行うものであるという認識があるようです。

 

先ほどのアンケートと同じ対象ですので、

つまり多職種で行うべきであると理解しているけど業務過多や指示不足によって実施できていない

ということがわかります。

 

繰り返しになりますが、リハビリ時間内だけの離床では十分な効果は得られません。

リハビリ以外の時間を臥床して過ごしていれば意味がないのです。

 

少なくても日勤帯は患者さんをなるべく臥床させないこと、

これをリハビリテーション職も看護師も強く念頭に置いておく必要があります。

 

早期離床のために看護師とリハビリテーション職でできること

  • 業務が多忙で早期離床する時間がない
  • 指示命令系統がうまく機能していない

今まで上げてきた問題点から分かることは、病院のシステム上の課題が多くあるということです。

 

  • 少しでも病棟の業務を効率化すること
  • 人員配置を検討して時間を確保すること

これらが必要であると言えます。

 

しかし、全国的な慢性的看護師不足は今後も改善の兆しはありません。

人数を原因にしていては、話は進みそうにないですね。

 

早期離床はいきなり端坐位にすることは稀で、G-upから段階的に行っていくことが普通です。

G-upを行った際に何を評価して、

どうであれば離床を進めてよいのか、どうなれば離床を止めるのか。

この基準を明確にすることで

「早期離床はしたいけど、どうやって良いか分からない」

という技術的な側面と経験値の補填が可能となります。

 

こちらの文献の中でもフローチャートが紹介されています。

 

こうやって基準を明確にしておくと取り組みやすくて良いですね。

 

その他の点として、離床は身体を使いますので腰痛の原因になる可能性もあります。

リハビリテーション職は毎日何人も離床させているので慣れていますし、介助技術に長けています。

 

そこで、やるべきことは多職種連携です。

リハビリテーション職と看護師がうまく連携し、

負担なく介助できるよう日頃からのコミュニケーションを欠かさないことが必要になります。

 

早期離床は看護師とリハビリテーション職の連携が大事

  • 看護師は早期離床について理解はしているが時間が確保できないのが現状
  • もっと離床したいけどできないと感じている
  • 日常的なリハビリテーション職と看護師の連携が重要

私見も含みますが、データを活用して説明しました。

 

多職種連携と早期離床について改めて考え、在宅の生活を取り戻していきたいですね。

 

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