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内臓疾患による腰痛は命にかかわります | 看護とリハビリで正しく評価しましょう

2022年1月21日

腰痛や背部痛は多くの方が抱える症状です。

 

多くは運動器の問題で、筋や骨格を整えることで改善しますが

中には内臓の病気による痛みで、

かなり重篤な状態であることがあります。

 

というわけで、今回は内臓疾患による腰背部の痛みについてのお話です。

 

主な疾患は

  • 胆石
  • 胆嚢炎
  • 膵臓がん
  • 急性膵炎
  • 慢性膵炎
  • 心筋梗塞

です。

 

気を付けたい内臓疾患と腰痛①膵炎

まずは膵炎です。

慢性膵炎の原因は長期間、

大量にアルコールを飲い続けることで膵液がたくさん分泌され、

膵液が膵臓自体を溶かしてしまい炎症を繰り返して起こります。

膵炎の代表的な症状は腹痛、背部痛、腰痛、下痢などです。

下痢になるため体重の減少や脂肪便も出てくることがあります。

また血糖のコントロールができなくなるため、糖尿病を伴う人もいます。

 

急性膵炎では発熱、上腹部痛、吐き気とともに背部痛が起きることもあり、

他には発熱、左上腹部痛、吐き気などの症状が出ます。

そして急性のため症状は激しく出てきます。

 

膵臓がんは膵炎から進行することも多く、

症状は腹痛、背部痛、腰痛、食欲不振などの症状が出現します。

膵臓がんによる腰痛が出てきたときはかなり進行していて

手遅れになっていくことも少なくありません。

早期発見が難しく、5年生存率も低い、がんの中でも予後の悪いものの1つです。

 

気を付けたい内臓疾患と腰痛②胆石と胆のう炎

次に胆石と胆のう炎。

これは上腹部痛、吐き気、発熱とともに背部痛や腰痛が現れます。

脂っこい物を食べた後に上腹部痛、吐き気、発熱などの症状が現れるのが特徴です。

放散痛で背中に抜けるような痛みが出たり、腰痛が出たりすることもあります。

胆石が胆汁の流れを悪くした場合には、

皮膚や白目が黄色くなる黄疸の症状が出ることがあります。

 

心筋梗塞の前兆で背部痛が起こることがある

胸の痛みや圧迫感だけでなく、

背部痛、胸やけ、歯が痛む、顎が痛む、肩の痛み、倦怠感、吐き気

などの症状が出現します。

 

背部痛と腰痛が同時に出現するときは要注意です。

 

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以上のように内臓疾患で腰痛や背部痛が出現することがあります。

鑑別は中々難しいですが、

少なくとも背部痛と腰痛が同時に出現する場合は内臓疾患を疑った方が良さそうです。

 

また、他の内臓の症状も伴う場合は命にかかわりますので

速やかに受診した方が良いでしょう。

特にアルコールを多飲する人、脂っこいものを多食する人は

リスクが非常に高いので普段から食生活を改めた方が良いでしょう。

 

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