運動療法の重要性はわかっているけど
高齢の方に対して、どのような運動をしたらいいか悩んだりしませんか？
覚えることがたくさんあったり、意識を集中させる必要があるような
難しいものだと、中々できないし、やる気もなくなってしまいます。
また立位だと転倒リスクもあるし
負荷が高すぎるとバイタルの管理も必要。
そうなると、中々思う存分リハビリをできていないなんて感じている人もいるでしょう。
そんな方は椅子に座って行う
ヨガや太極拳
はいかがでしょうか？
ヨガは実際にシニアヨガなどもあります。
座位太極拳は一般的な脳卒中プログラムと同等以上の効果
中国の研究ですが
座位太極拳を行ったグループ
と一般的に推奨されている脳卒中リハビリを受けた対象グループ
に分けて12週間のリハビリを行ったところ
- 座位太極拳のグループは
- 上肢の筋力や関節可動域
- 立位や座位でのバランス能力
- 抑うつ
- ADL動作
において対象群と同等以上の改善が認められた
と報告されました。
まずはここから おすすめの座位太極拳 ４つのエクササイズ
今日は座ってできる太極拳の体操をご紹介いたします。
まずは身体を丸くしたり、反らせたりするのに合わせて腕を動かします。
骨盤を後ろに傾けながら身体を丸くし、それに合わせて腕をバンザイするように挙げられるところまで挙げます。
その後に骨盤を前に傾けて胸を張り、腕は下に下ろし、そのまま軽く後ろに引いていきます。
これを10回ほど繰り返しましょう。
次に身体の脇を伸ばします。
片方の腕を横から挙げられるところまで挙げましょう。
腕を挙げたら、その腕をさらに上に押し込むようにしながら体重を挙げている方にかけて脇をしっかりと伸ばします。
左右10回ほど繰り返します。
次は脚を動かします。
座った状態で脚を持ち上げるのですが、その時に脚と同じ側の腕をバンザイし、反対側の腕は床を押すようなイメージで真っ直ぐに伸ばしましょう。
左右交互に10回ほど繰り返します。
次は手を前に大きく伸ばします。
顔はしっかりと前を向いて胸を張ります。
そこから腕をバンザイしながら身体をしっかりと起こします。
その後に両手を横から下ろして胸の前でクロスしますが、この時に片方の脚を持ち上げます。
最後に持ち上げた脚を前に伸ばしましょう。
左右交互に10回ほど繰り返します。
最後に深呼吸をして体を落ち着けましょう。
椅子ヨガやテレビ体操など自分に合うものを試してみよう
もちろんこれだけではありませんが、脳卒中の人であれば中々麻痺側の腕や脚を自由に動かすのは難しいと思いますので、
非麻痺側の腕で補助したり人に介助してもらいながら、まずはこのくらいから始めてみましょう。
慣れてきたら、「座位太極拳」などで検索してみてください。
太極拳以外にも「椅子ヨガ」もありますし
NHKでは「テレビ体操」など椅子に座りながら行う体操はたくさんありますので
自分に合ったものを見つけてみてくださいね。
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