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床での座り方と腰痛の防ぎ方をリハビリ目線で解説 | エポック伊丹

戦後、あらゆるものが西洋式の生活になっていますが

いまだに

「床に座って生活する」

ということは変わることはありませんね。

 

畳ではなくても、フローリングにカーペットを敷いて

そこで正座やあぐらを組んで座る人が多いと思います。

 

ソファがあってもソファに座らず、

その下の床に座って、

ソファは背もたれになっているなんて人もいるでしょうね。

 

日本人のDNAに根付いた床での座位。

 

なんとなく落ち着く反面、実は大きな可動域を必要としているため

長時間座り続けることは結構な負担になります。

 

今回はそんな日本人特有の床での座位についてお話しします。

 

 

床の座り方にも名前がついてます

日本人といえばコレ「正座」

まず日本人といったら正座ですね。

 

正座は骨盤の位置をコントロールしやすいため

腰への負担は限りなく少ない座り方です。

 

ただし正座は脚にかかる負担が非常に大きいです。

 

膝を正常可動域以上に曲げなければいけませんし、

足関節も目一杯底屈させなくてはいけません。

そのため膝関節や足関節への負担が大きいですね。

 

下腿の筋肉などに強い圧迫がかかるので、

血流が阻害されてすぐに脚が痺れてきてしまうので

長時間続けるのはかなり困難な座り方です。

 

男らしい「あぐら」

次はあぐらです。

ヨガでは「安楽座」とも呼ばれています(厳密には少し違います)。

 

あぐらは股関節を外に開いて、膝を曲げた座り方。

 

正座と違って脚に体重をかけるわけではないので

膝関節や足関節への負担は大きくはないでしょう。

骨盤のコントロールも比較的しやすい座り方だとは思いますが、

やはり骨盤をしっかりと立てて坐骨で座るとなると、

筋活動が必要なので疲れてしまいます。

 

なので通常の椅子座位と同じように骨盤が後傾して、

背中も丸くなりやすい姿勢となります。

 

そうすると腰も痛くなりますし、肩もこりやすくなりますね。

 

腰への負担大「長座位」

次は長座位。

 

これは脚を伸ばして前に投げ出した座り方。

 

この座り方をするときは

ほぼ100%座椅子など背もたれにもたれかかることが多いでしょう。

 

なぜなら、この座り方は脚を伸ばすため

骨盤が後傾方向に引っ張られ

骨盤を真っ直ぐ立てることが非常に困難。

身体が硬い人だとそもそも長座位になれないなんて人も出てくるかもしれませんね。

 

骨盤が後傾しやすいため、やはり腰への負担が非常に大きい座り方です。

 

男性は難しいかも「横すわり」

最後は横すわり。

 

お姉さん座り、人魚座りとも言われていて、

男性だとあまりする人はいないかもしれないですね。

 

この座り方の特徴はやはり左右非対称で座ることですね。

左右の股関節をそれぞれ内旋と外旋させますし

骨盤の高さも左右で変わり、背骨も側屈します。

 

そのため、同じ方向で座り続ければ側弯になってしまい、

腰をはじめ様々な不調につながりやすい座り方です。

 

腰への負担を減らすならクッションでポジショニング

というわけで、床での座り方をご紹介しましたが

どの姿勢も身体のどこかしらに大きな負担をかけるので、

できることならば床に座ることはしないに越したことはありません。

 

それでも、やはり床に座りたくなるのが日本人。

 

もしも座るのであれば長時間同じ姿勢でいないこと。

これは椅子座位でも同じですけど。

また床に座るのは広い可動域がないと難しいので

しっかりと身体の柔軟性を保っておきましょう。

 

最後に正しい座り方をすること。

 

椅子座位でもそうですが、

1番重要なことは骨盤をしっかりと立てること。

 

どの座り方も骨盤が後傾させるのが楽なのですが、

そうすれば腰や殿筋群に負担がかかるため

腰痛が出たり、脚に痺れが出たりします。

 

骨盤を立てやすくするならば、

クッションや台のようなものを敷いて

骨盤を脚よりも少し高い位置にしましょう。

斜めになって少し後が高くなるようなものであればなお良し。

それだけでも骨盤を立てやすくなるため

負担の少ない座り方ができるようになりますよ。

 

ぜひお試しあれ。

 

 

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