コラム

訪問看護の現場において褥瘡予防には栄養管理が重要です

リハビリでご高齢の方々を担当していると

中には寝たきりになってしまっている方は多いのですが

寝たきりの方で兎にも角にも気をつけなくてはいけないものの1つに

褥瘡(床ずれ)

がありますよね。

 

褥瘡は見た目があまりにも痛々しいですし、傷口から感染して

重大な問題になることも多いため

褥瘡の予防は寝たきりのケアにとっては最重要課題です。

 

【エポック伊丹がお教えする訪問看護の基礎知識】在宅でできる褥瘡を防ぐコツ

褥瘡・床ずれという言葉は、どこか病院の中の言葉のように思ってはいませんか?   2016年の日本褥瘡学会の調査によると、 一般病院の褥瘡有病率は2.46%、褥瘡発生率は1.20% 訪問看護ス ...

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褥瘡( 床ずれ )はなんでできるのか?

本来、体力があれば寝ている時は寝返りを打ちますし、

起きている時でも、不快感が出てくるため自然と姿勢を変えます。

 

しかし、寝返りなど自分で動く体力がないと姿勢を変えることができません。

 

そうすると、同じ場所に負担がかかります。

褥瘡の場合は布団から圧力がかかり続けます。

同じ場所に圧力がかかり続ければ血流が悪くなります。

 

そうすると組織の再生ができずに壊死してきてしまうというわけですね。

 

最初は少し赤くなった程度なので、気づかなかったということもあり、

いつの間にか褥瘡になっていたなんてことがあるんです。

 

寝たきりでも褥瘡ができやすい人、できにくい人の差は? | エポック訪問看護ステーション伊丹

それにしても、褥瘡のケアで不思議だなと思うのが

同じようにずっと寝たきりのはずなのに

すぐに褥瘡ができたり、治りにくかったりする人もいれば

全然褥瘡ができない人もいるんですよね。

 

一見するとかなり褥瘡リスクが高いのに、全然できない人がいたりもします。

 

その差って何だろう…と最初の頃は思ったものですが

どうやら、「栄養状態」が関係していたのです。

 

褥瘡は「むくみのある人」「痩せている人」がよくなるのですが、

この2つに共通する状態が

低栄養

なんですね。

 

特にタンパク質が不足しています。

 

タンパク質は、

筋肉はもちろんですがあらゆる組織を作る材料で

褥瘡によって壊死する皮膚もタンパク質が材料です。

材料がないため、損傷があったときに回復することができないんです。

 

なので、褥瘡を予防・治療をしようと思ったら、タンパク質をしっかりと摂取することが需要です。

 

とはいえ、寝たきりになってしまった方に

「肉を食べましょう!!」と言っても、そうそう食べることはできません。

 

それができるようだったら寝てきりになんてなってませんし、

なので、ハイカロリーゼリーなどを処方されるわけです。

 

今は筋トレブームのおかげで、

コンビニでも高タンパクのゼリー飲料なども販売しているため

そういったものを購入して食べていただくといいでしょう。

 

【褥瘡予防】ポジショニングでダメなら栄養を

いかがでしたか?

 

褥瘡のケアにはそれ以外にもポジショニングによって圧の分散なども必要なのですが

すでにポジショニングで対策しているはずなのに

褥瘡ができている、治らないというならば

栄養の影響が大きいはずです。

 

気になる方は一度、エポック訪問看護ステーションがご相談に乗らせていただきます。

 

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