体温を測る行為は訪問看護や医療の臨床の場では当然のことですが
中にはどういうわけか体温が高いな、なんて時がありますよね。
体温が高い時に真っ先に思うのは
風邪かな?
ということですが、
風邪の諸症状がないから風邪をひいているということは考えにくい、
なのに体温は高い。
そんな発熱はもしかしたら
精神的なストレスによる心因性の発熱
かもしれません。
参考:「心因性の発熱とは」
ストレスによっての発熱は2タイプある | エポック訪問看護ステーション伊丹
心因性の発熱には
高い熱が出るけど、すぐに治るタイプ
と
微熱が長い間続くタイプ
があります。
まずは前者の高熱&すぐ治るタイプですが、
これは精神活動によって急に体温が上がります。
何らかのイベントに対してのストレスで熱発しますが、
そのイベントが終わったり、中止になったりすると嘘のように熱が下がります。
次に後者の微熱&長期間タイプ。
こちらはイベントごとというよりは日々の慢性的なストレスによって発熱します。
熱発だけでなく、頭痛や倦怠感、不眠など面性的な体調不良をかけていることが多く、
たまたま熱を測定してみたら熱があったということが多いですね。
こちらもストレスの原因さえ解決できれば治ります。
心因性の発熱には解熱剤が効かない
この2タイプが厄介なのは
ストレスが原因であり、感染による熱発ではないため解熱剤が効かない、ということです。
通常の風邪であれば感染によって炎症を生じて、
それに対して体温をあげることで免疫力を高めることでウィルスを殺しやすくします。
この時に関わっているのが、
炎症性サイトカインとプロスタグランジンE2という物質で
実は漢方の葛根湯はこのサイトカインの産生を抑えるらしいですね。
解熱剤もPGE2の産生を抑えることで解熱します。
しかし、心因性の発熱はこのサイトカインもPGE2が関係していませんので、
漢方や解熱剤を飲んでも効果がないんです。
解熱剤などを飲んでも熱が下がらない場合は
心因性の発熱の可能性があるということになりますね。
心因性発熱を疑ったらたらストレスの原因を探ろう
発熱があれば病院に行く人は多いと思います。
そうすれば、感染症や自己免疫疾患、悪性腫瘍など
あらゆる原因を考えて検査してくれると思います。
しかし、心因性の発熱の場合は気質的な問題が何も見つかりません。
医師はそれで「深刻な病気ではないよ。」と安心させているつもりで
「異常はありませんよ。」
と説明すると思います。
しかし、発熱している本人はそうではないですよね。
それじゃあ、この熱は一体何なんだろうか?
もしかして、この医師では見つけられないような難しい病気が隠れているのではないか?
など逆に不安になると思います。
しかし、そんな時は心因性の発熱の可能性を考えて、
ストレスがないかをしっかりと確認して解決できるといいですね。
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