コラム

訪問看護が教える在宅介護の注意点 | 高齢者の体温調節は若者とは違う

2022年4月30日

日々体温は一定ではなく、つねに変動しています。

その変動幅は1日に1℃程度。

そんな体温も高齢者では若者とは変動のリズムが変わってきます。

 

今回は、体温に関する高齢者の看護や介護で気を付けておきたいことをお伝えしようと思います。

 

なぜ高齢者は早寝早起きになる?

高齢者は、朝の体温の立ち上がりが若い人より早く、夜に体温が下がるのも早くなります。

 

体温が早めに上がってくるということは起きるのが早くなり

体温が早めに下がるということは眠るのも早くなります。

 

ご高齢の方が早寝早起きになってくるのは

この体温の変動のリズムが若い時と変わってくるからなんですね。

 

しかし、夜に体温が下がるのが早くなるため

眠るのは早くなるのですが

それゆえにあまり大きく下がりもしません。

そのため眠りは浅くなります。

 

尿意などで夜中にすぐに目が覚めてしまうのも

こういった理由なんですね。

 

体温調節能力が低下する

他にも加齢によって変わってくることがあります。

高齢になると気温の変化に対する反応が弱くなります。

例えば暑くなった時には汗をかいてその気化熱で体温を下げるのですが

高齢者は汗を分泌するタイミングが遅くなり、出せる汗の量も減ってきます。

 

そのため、夏は体温を下げる機能が弱っているため熱中症になりやすいんです。

さらに冬では身体の熱を作る必要があるのですが、その熱を作るのは筋肉の仕事。

高齢になって筋肉量が減ってするため熱の産生が少なくなるため

冬は低体温になりやすいんですね。

 

このように高齢者は体温調節に機能が落ちているため

若者以上に対策が必要になってきます。

 

とはいえ、冬はしっかりと着込んだり、暖房をつけたりしてくれるので

それほど気をつけなくてもいいのですが、

注意が必要なのは夏。

夏は裸になったって暑いですよね?

夏は熱中症で死んでしまったなんてニュースを聞きますが

冬に寒すぎて死んでしまったというニュースはあまり聞かないでしょう。

 

高齢者の中には

トイレに行くのが面倒になったり

口渇中枢の機能低下によって口の渇きを感じにくくなっているせいで、

水分を十分に摂取しなかったりします。

 

そのため、いつでも水分を補給できるように環境を整え、

水分をとるようこまめに勧めることが大事です。

 

周囲の人は高齢者に気を配ろう

一般に高齢者は体温を調節する能力が低下しているだけでなく

認知機能の低下などもあり暑さに対して適切な行動を起こすことが難しくなっています。

 

そのため周囲の人間がしっかりと注意をして

体温調節能力の低下をフォローしてあげることが重要です。

 

 

どう高齢の家族をサポートして行ったらいいんだろう…?

そうお悩みの方はエポック訪問看護ステーションにご相談ください。

 

 

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