あなたの血圧は正常ですか？
血圧が高くても自覚症状がないので、あまり気にしていないという人も
少なからずいるのではないでしょうか？
しかし、高血圧を放置していれば様々な疾患のリスクになることは
誰もが知っていることだと思います。
まず真っ先に思い浮かぶのは、
心筋梗塞や脳卒中、心不全といった心臓や血管に関わる病気ですよね。
しかし、血圧はそれだけではなく
がんの中でも最も罹患数が多く、かつ死亡数でも2位となっている
大腸がんと直腸がんにも関わっているということがわかりました。
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血圧が上がれば上がるほど大腸がん発症率が高くなる
東大医学部附属病院の金子医師の研究で
- 正常血圧群（120/80mmHg未満）
- 血圧上昇群（120〜129/80mmHg未満）
- ステージ１高血圧群（130〜139/80〜89mmHg未満）
- ステージ２高血圧群（140/90mmHg以上）
に分類し、各ステージでの大腸がんの発症率を比較したところ
正常血圧群と比べて血圧上昇群
血圧上昇群と比べてステージ１高血圧群、ステージ２高血圧群と
血圧が高くなるにつれて大腸がんの発症リスクが高くなり、
特に男性ではその傾向が強い
ということがわかりました。
ただし、この研究では他の因子、例えば塩分の摂りすぎや腸内環境などまでは検討していないため
高血圧と大腸がんリスクに関連はありそうではありますが、
血圧を下げればリスクが減るのかはまだまだ検討段階だと言います。
とはいえ、血圧は高くて良いことはないので高いという人は下げる必要がありますね。
そこで、血圧を下げる方法をお伝えします。
血圧を下げる方法①減塩
まずは減塩です。
減塩が血圧を下げることは確実だというエビデンスが出ています。
我々は意識していないと平均で12g/日の塩分を摂取していますが、
厚生労働省で推奨しているのは6g/日以下。
半分以下にしなくてはいけないのですが、それでは少々味気なくなります。
それを解決するためには
出汁を効かせたり、香辛料で満足感を補います。
減塩することによって2.42〜5.39mmHgの血圧減少が期待できます。
血圧を下げる方法②減量
次が減量です。
こちらも確実なエビデンスがあるようで
BMIが25以上だと正常の人と比べて1.5〜2倍になります。
また体重が1kg減ると0.5〜2mmHgほど血圧が下がるので
今の自分の体重とBMIからどれだけ血圧が下がる可能性があるのか計算してみてください。
血圧を下げるには結局は運動が大事
次に運動です。
毎日30分、もしくは週150分ほどの有酸素運動は4〜9mmHgも血圧を下げるとされています。
強度もジョギングでなくてもウォーキングや家事でも十分らしいので
少し活動量を増やしてあげればいいだけです。
また、飲酒を1日に1〜2杯以下にすることで、
2〜4mmHg下げることができるとも言われています。
血圧が循環器の疾患だけでなく、がん…しかも大腸がんと関わりがあるというのは
少し意外だったかもしれませんね。
そういう意味で血圧はやはり健康のバロメーターとしてはとても重要。
下げ方は難しくはないはずなので
心当たりがある人はぜひお試しください。
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