高齢者の独居生活において、
かなりの割合で悩むところと言えば
重たいものを持って外に出るということです。
リハビリの中では、
歩く、立つ、座る、方向転換するなどの基本動作のリハビリを行いますが
ご自宅での生活は応用動作的なリハビリが必要になります。
日常生活の中で重たいものを持って歩くということはあまりないように思うかもしれません。
しかし、例えばごみ捨てや布団の上げ下ろしなど、
日常生活の中では比較的重たいものを持って移動するということは少なくありません。
こうした際に、極力重たいものを持って移動するということは減らしておきたいですよね。
その時の対策方法についてご説明します。
重たいものを持って移動しないでいい環境を作る方法とは
さて、重たいものを持って歩くということについて、ゴミ出しと布団の上げ下ろしを提示させていただきました。
重たいものを持つシチュエーション①ゴミ出し
こまめにごみをまとめることが大切になります。
一つの袋にすべてのごみを入れてゴミ出しをすると、かなりの重量になってしまいます。
しかし、小分けにすることで、ごみを一気に移動させるということが無くなりますので、
例えば47Lの大き目のごみ袋にまとめるのではなく、30L程度の小さなごみ袋にまとめるなどの工夫をするだけでも、
重たいものを持ち歩くことが無くなりますのでお勧めです。
重たいものを持つシチュエーション②布団の上げ下ろし
布団を床に直引きしていることで布団に湿気が溜まりやすいということから、
毎回布団を上げ下ろししなければいけないという状況がよく見られます。
もしこうした布団の上げ下ろしを減らすというのであれば、
ベッドの導入を進めてみてはどうでしょうか?
また、どうしても床に寝たいという場合については、
除湿シートを引いて、毎回布団の上げ下ろしをしなくてもいいように調整する
という方法もあります。
そして極力ご家族様が来て下さるときに布団を干してもらうなどの対応がいいかもしれませんね。
こうすることで、毎回の布団の上げ下ろしをしなくてもいいように環境を整えることで、
ご家族様の転倒予防にもなりますので、ぜひ試してみてください。
いかがでしたでしょうか?
高齢者独居において、重たいものを持って歩くということはかなりの転倒リスクになります。
ご自宅内であれば布団やごみ捨てという形になりましたが、
例えば園芸をされておられる方であれば、重たい鉢を移動させたりということも考えられます。
こうした時に転倒のリスクがありますので、
ぜひご家族様はこうした環境を注意してみておいてほしいなと思います。
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