病院等から帰宅後に、訪問看護でよく相談を受けるのが、入浴についてです。
デイサービス、ショートステイ利用を検討される方もおられます。
しかし、通所サービスに行きたくないという方も中にはおられます。
そのような場合は、福祉用具のレンタルや住宅改修を行い、
一人で入れるように環境を整えることもできます。
他に、在宅ではどのような入浴方法が提案できるのでしょうか。
訪問看護で入浴する場合、どのようにして行っているか、お伝えしようと思います。
利用者の入浴に対しての想い
- 湯舟につかりたい。
- 清拭だけでは、物足りない。
- 入浴時の転倒は、怖い。
- 管がついていて、医療介助が困難。
- 体調的に血圧や呼吸の不安がある。
- 家の浴槽は深く使用が困難。
- 一人では、立てない。
- 家族の介助では、介護負担が大きい。
等、さまざまな思いがあります。
エポック訪問看護ステーションが行う入浴介助
看護師が訪問をします。
日常、入浴前後の健康チェックを行います。
入浴の所要時間は、準備から片付けまでを50分前後で行っています。
爪切りや、軟膏介助なども行うことが出来ます。
訪問介護との違いは、介護保険の単位数、医療面が主体であること、職種対応が異なります。
訪問入浴であっても、呼吸、循環器疾患がある方、医療処置を要する方等、
医療依存が高い方が対象になります。
寝たきりの方は、清拭、臥床のまま洗髪を実施することもあります。
訪問看護では、福祉用具がとても重要な役割を果たします!
家の浴室を使用するため、福祉用具なども含め環境を整える必要があります。
- バスボード:浴槽のまたぎが不安な方におすすめ。
- シャワーチェア:浴室での立ち座りが楽になります。
- 浴槽内いす:浴槽内で腰掛けることで、立ち座りも楽になります。
- 浴槽用手すり:浴槽の縁に取り付ける手すり。
- リフト:介護保険で利用できる入浴用リフト。
- シャワーキャリー:居室で脱衣してから、浴室に移動。そのままシャワーを浴びることが可能。
- 座面シートが昇降するリフト:浴槽に設置するタイプの入浴用リフト。
(参考:https://www.ycota.jp/point/bath.html)
手すりの設置や安楽な介助方法、福祉用具の高さ調整等は、専門性の高い理学療法士の関りが必要なこともあります。
入浴を行うにあたって、準備の必要や注意があります。
- 医師から入浴を許可されている方
- 血圧等が高い場合、しっかりコントロール出来ている方
- 血圧が高い場合の指示が明確認に記されている方
※入浴できない場合の数値や対処の指示記載が必要です
その他入浴するために利用できるサービス
・訪問型サービスの中には、訪問介護・訪問看護・訪問入浴
・通所型サービスの中には、デイサービス、ショートステイ
・訪問と通いの複合型サービスの中には、小規模多機能型居宅介護
・住居環境を整えるサービスには、福祉用具のレンタル・住宅改修・特定福祉用具の販売
これらを活用し、サービスを受けることが出来ます。
入浴は健康な人でも、思う以上に体力を消耗しています。
また、介助する側も体力を使います。
特に、浴室で転倒などの事故を起こさないように、気を張り、精神的にも大きな負担が生じます。
一人で抱えず、さまざまなサービスを利用することが必要です。
訪問介護
訪問介護では、ホームヘルパーが自宅を訪問し、
食事、入浴、排せつ、衣服の着脱などの身体介護や掃除、洗濯、買い物などの生活援助を行います。
生活援助では、行えるサービスの範囲は法律で決まっています。
直接本人の援助に該当しない行為は、できません。
訪問入浴サービス
訪問入浴とは、看護師と介護職の2~3名で自宅に訪問。
専用の浴槽を使って入浴介助を行います。2畳〜3畳の空間があれば可能です。
訪問看護との違いは、浴槽の持ち込みができ、職員数と寝たきりの方も入浴ができるということです。
しかし、吸引等の入浴目的以外の医療行為は看護師がいても実施できないという点です。
デイサービス
通所サービスであり、リハビリや入浴、食事提供を受けることが出来ます。
車いすの方にあった、介助方法や浴槽。自立の方に応じた、個別の浴槽対応などもあります。
在宅から出ることで、気分転換になります。家族も、ご自身の時間を持つことが可能です。
デイサービスには、看護師が常駐しています。日々の処置や摘便なども依頼することも出来ます。
ケアマネージャーを通し、連携を取り合う必要があり、連絡ノートのやり取りが必要です。
ショートステイ
宿泊をすることも可能です。看護師は、日中はいますが夜間は不在の場合もあります。
日々の処置や摘便なども依頼することは出来ます。
入浴は毎日入ることは、できません。
状態に応じて、車いすの方や寝たきりの方でも入浴対応が可能です。
※デイサービスやショートステイに向かうためには、車での送迎が必要です。
そのため、車での対応が可能な方しか利用が出来ないということになります。
サービスの相談先は介護度に応じ違います。また、介護保険の単位数も異なります。
・要介護の方は、ケアマネージャー
・要支援の方は、地域包括支援センター
に、相談をしましょう。
※退院後や入浴が一人ではできなくなってきた場合のほとんどが、身体の不調です。
そのため、入浴以外にも外との交流がなくなってこられている状況が伴っていることがほとんどです。
筋力の低下で浴槽がまたげない、浴槽からの立ち上がりが困難等の相談も多くあります。
そのため、リハビリ目的や人との交流、食事提供などの目的で通所サービスが勧められることが
第一選択肢になることがあります。
エポック訪問看護は入浴介助の際、信頼関係を大切にします
入浴行為は、人前で裸になるため羞恥心もあり、できればご自身で入りたい。
家族に介助をしてほしいと思われる方がほとんどです。
利用者と職員の信頼関係なども必要になってきます。
特に認知症の方では、その症状が強く出るため、入浴拒否の抵抗として暴力に至るケースもあります。
難病の方などでは、進行性の疾患であることから、体が思うようには動かなくなることで、
今後は入浴介助などが必要と考えておられる方もおられます。
体が思うように動く早い段階から、訪問看護を利用し職員との信頼関係を築くことから始めようと、
体調管理目的で訪問を希望されるケースもあります。
エポック訪問看護ステーションは
伊丹・尼崎・川西・宝塚を中心として、
地域の皆様の健康と安心のため、
利用者様が「その人らしく生きる」手段を共に模索し提供してまいります。
※まずはお気軽にお問い合わせください※
TEL:072-770-1657
エポックでは、自費訪問リハビリサービスも併用して利用することができます。
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