疾患

【エポック伊丹コラム】背中が痛い、おしっこをするときに痛みを感じたら、尿路感染に注意!

2020年10月26日

介護の中で、オムツ交換の間隔時間やオムツの種類など気になることはないでしょうか。

 

おむつかぶれ、尿路感染症といったことが起きてしまわないように、

陰部洗浄や水分摂取の促しを注意されている方は多いのではないでしょうか。

尿路感染症を繰り返す方が、高齢者の方には多くおられます。

尿路感染症のほとんどが、腸内細菌によって引き起こされることが多く身近な感染症です。

 

 

尿路感染症とは?

尿路感染症とは、

膀胱や尿道、尿管、腎盂など尿の通り道に細菌が入り込んで炎症を引き起こす病気です。

主に尿路感染症には

・腎盂腎炎

・膀胱炎

・尿道炎

があります。

多くは尿道口から菌が侵入し炎症を起こす、上行性感染によるものです。

特に、女性は尿道が短いため、尿路感染症にかかりやすいといわれています。

 

症状としては、

  • 残尿感
  • 排尿痛
  • 尿混濁
  • 発熱

などがあります。

 

高齢者の場合は、頻尿症状だけのこともあります。

加齢とともに膀胱や尿道の働きは低下するため、

尿路の防御機能が低下し尿道口から細菌が侵入しやすくなります。

尿路感染症にかかりやすいのも高齢者の特徴で、再発を繰り返し、治りにくいこともあります。

 

尿路感染症にかかりやすい人の特徴

  • 寝たきりの方

残尿やオムツ交換まで時間がかかるため細菌が増殖し、

尿道や膣に付着、逆流することで尿路感染症になりやすい状態です。

  • 認知症の方

排泄に関する認知の低下から、オムツ内の環境が不衛生になり尿路感染症を繰り返しやすいです

  • 免疫力が低下している方や、バルーンカテーテル留置されている方

 

  • 水分摂取が少ない方や、排尿を我慢されている方

 

  • 便秘の方

直腸に長く便がたまっていると大腸菌が繁殖してしまうからです。

  • 尿路に結石や癌がある方

原因の治療をおこなわないと尿路感染症だけを治療しても尿路感染症が再発しやすい状況のままになるなど、疾患の治療なども重要です。

 

尿路感染を放置すると敗血症になるケースがあります!

敗血症とは、

敗血症とは、生命を脅かす感染に対する生体反応です。

組織障害や臓器障害をきたすため、集中治療室(ICU)での全身管理および治療が必要になります。

ショックや著しい臓器障害をきたす場合は死に至る場合もあります。

体の中に細菌(病原体)は繁殖し、組織や臓器を障害し、敗血症を引き起こします。

肺の感染症(肺炎)、尿路感染症(腎臓)、皮膚および腸管の感染と関係しています。

ブドウ球菌や大腸菌、いくつかの連鎖球菌が敗血症を引き起こす主な細菌です。

(引用:http://xn--ucvv97al2n.com/q_1.html

 

尿路感染症にて炎症が腎臓内にまで及ぶと腎盂腎炎を発症することもあります。

高齢者の方の中には

「腰が痛いわ」

と言われる方が多く、

元の腰痛の訴えのことを話されているのかわかりにくいことがあります。

しかし、ほっておくと強い背中の痛みや高熱が生じ、敗血症に至ることも珍しくありません。

敗血症を引き起こした元となる原因を見つけ、治療を早期に開始しなければ命に関わる危険もあります。

どんな感染症でも敗血症を起こす引き金になる可能性があります。

特に、免疫力が弱いとされている乳幼児や、高齢者、糖尿病などの慢性疾患、癌などの基礎疾患がある人、治療中で免疫力が低下している人

感染症から敗血症を起こすリスクが高いため注意が必要です。

 

敗血症では何か1つの症状や兆候が著明に出ることはありません。

主な症状として、悪寒、全身のふるえ、発汗、高熱があります。

心拍数や呼吸数の増加、血圧低下、排尿困難、意識障害などが生じ、

重症化してしまうと腎不全や肝不全などの臓器不全、敗血性ショックを招き、命を落とす危険が高まるとされています。

皮下出血が見られる場合は、播種性血管内凝固症候群(DIC)を併発した可能性が考えられるため早期な治療が必要です。

・意識障害がある

・収縮期血圧の低下

・呼吸数 の増加

などの状態変化に注意しましょう。

 

尿路感染症にならないために注意したいこと

  • 水分をしっかりとる
  • トイレを我慢しない
  • バランスの取れた食事と便通を整える
  • 下半身や体を冷やさない
  • アルコールを控える
  • 適度に運動する
  • 身体の抵抗力・免疫力をおとさない
  • ストレスをためない
  • 尿もれパット、オムツなどは定期的に交換する
  • 陰部を清潔に保つ
  • 排便時は前から後ろに拭く

尿路感染症になったら抗生物質による薬物療法が基本です。

しかし軽い症状の場合、水分をしっかり摂取するだけでも症状は軽減します。

細菌を尿で流しだすために、水分をたくさんとりましょう。

尿を我慢して膀胱にたくさんの尿が溜まっていると、細菌はその尿の中で増えます。

尿は我慢せずに排泄しましょう。

 

オムツの種類の選択も検討しましょう!

長時間着用していると高温多湿な状態になりやすく、

陰部の雑菌が繁殖しやすい環境になるため、おむつかぶれを引き起こします。

陰部やおしりの雑菌、排泄に伴う汚れはたまりやすいものです。

陰部やおしりが不衛生になることで、おむつかぶれの誘因となることがあります。

介護においては、毎日の陰部洗浄やこまめなトイレ誘導、おむつ交換が必要です。

しかし、どうしても介護では時間や金銭面での悩みもあります。

 

今では、オムツにも長時間や4回吸収等の良い商品が出ています。

体系に合わせて、大きさなども検討してみましょう。

 

私たち看護師、セラピスト、介護職が感染予防のため注意していること

オムツ交換や陰部洗浄、入浴時等の感染には注意をしましょう。

・嗽と石けんによる手洗いを、行いましょう。

・菌の増殖しやすい物、場所は洗浄、消毒する

・陰部洗浄のボトルは、毎回洗浄しましょう。

 

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